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カリン ピサリコヴァ/Karin Pisarikova

Artists’ Profile

チェコ共和国ブルノ市生まれ。現在、多摩美術大学大学院美術研究科博士課程在籍中。ピサリコヴァにとっての作品のベースは、絵画や彫刻ではなく、自らの身体にある。そして、アイデアやコンセプトに向き合うために、自らの肉体を作品に登場させ、周りの環境を舞台に変容させる。現実とフィクションの狭間をアーティストとして緩やかに飛び越えていく彼女の作品としての生き方には、人として、女性として、母親としての生々しい喜びも、芸術的な体験として、日常をユーモラスに異化させる作用を放つ。

Born in Brno, Czech Republic
Being in Design , Art Research Department, Graduate Program of Tama Art University
Her base of creation is neither paintings nor sculpture, but her body. In order to portray her ideas and concepts, her body appears in her works and the surroundings are transformed to the locale. She, as an artist, is leaping thru the space between art and reality in her art works. Such is her way of living has a function to dissimilate her daily life including vibrant pleasure as being a person and a mother to artistic experiences amusingly.
http://karinpisarik.tumblr.com

Karin
“ Untitled ” 2012

本人コメント
「キッチンウィンドウ」(台所の窓)

日本で台所や浴室、そして他の窓は、頻繁に半透明なガラスで覆われています。それゆえにその室内にいる人や物の輪郭は、かすかに屋外からも見えることとなります。

このプライベートな空間を覗き見ることは、その窓を垣間見たくなるような気持ちを引き起こすものであり、夕方にその前を通ると、私はこれらの窓に隠れた部屋や、そこに住む家族を想像します。

一つの側面は、外国人にとって文化的であるということであり、窓というシンボルを通して日本という文化までをも吸収したいと思います。

柔らかな光と内側の影の間にはパラレルなものがあり、たとえば、日本の言葉遣いにも、これと似た性質があると考えています。

第二の側面は、「身体とのつながり」についてです。私たちは家の中心(内部)として台所を想像するかもしれません。それは皆が出会い、体が栄養を取得する場所です。

他の人々の台所を見ることは自然な欲求であり、それはまるで出産前に超音波検査でおなかの中のあかちゃんを見ることを思い起こさせます 。

もし我々が妊婦のおなかを新たな人のための家として想像するならば 、それを外側から眺めることに喜びを感じるものです。

我々は医学的な理由で興味をもっているというのではなく、本質的に、他の人のプライベートな秘密を知りたいと望んでいるともいえるのです。